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MEAL

ペットの健康を
食事からサポート

  • 食事は生き物にとって栄養源であるとともに、大きな楽しみの一つでもあります。動物の喜ぶ姿を見たい、という気持ちが先行すると量を与えすぎたり、与えるものが偏ったりしますから注意が必要です。大切なペットに健康で長く生きてもらうためには、バランスの取れた食事、適度な運動、日々のケアを欠かすことができません。
    ここでは特に食生活について知っていただきたいことを記述していきます。

  • 適正な食事量はどれくらい?

    ペットに食事を与えるとき、「適量」と「内容」を考えることが重要です。ただし、適量と言っても種類や成長の段階で与えるべき量は変わってきます。
    内容に関しては、まず市販のペットフードを買い与えるか、飼い主様が手製で用意するかに分けることができます。市販品を購入する場合は、基本的食事は「総合栄養食」と明記されたものを選びましょう。総合栄養食であれば、犬種や描種ごとの年齢に応じた適量が、パッケージに記載されていますから適切な量が確認できます。体調や運動量を見ながら加減して健康を守っていきましょう。
    手製の食べ物を与える場合は、味に変化を付けられることや、食材の安全性を吟味してから与えられるメリットがあります。ただし知識を持たずに手製のものを与えるのは、ペットの健康トラブルの元ですから推奨できません。近年はネット上で情報を得ることは簡単にできますから、学習自体は難しくありません。食材選びや調理法、与えるべき量などを学習してから始めましょう。 また、手製の食事を与えるとしても、市販のペットフードと併用することをおすすめします。手製だけに頼ると、災害時や飼い主様の健康状態が悪い時などに対応できなくなるからです。そのため、市販のペットフードにも慣れておくように、半分程度を目安に併用してください。

  • 年齢に合わせて
    食事を変えていく

    ペットの食事は成長の段階や、避妊や去勢をしているかなどで与えるべき量や内容が変わります。その点、市販のペットフードは、パッケージにかなり細かく状態や成長段階による与え方を記載していますから便利です。 子犬や子猫は体じたいが小さく、消化機能も未発達なので、与える量が多いのは好ましくありません。その分空腹になるのも早いので、回数で調整しましょう。成長してくると体も大きくなって必要量が増えますし、消化機能も発達するので、量を増やしつつ1日2回くらいを目安にすることが一般的です。
    年齢が上がると、歯やあごの状態が悪くなりますし、飲み込みにくくなるので与え方が変わってきます。まず食べやすいように水分が多めのフードに変える、ドライのフードをお湯で柔らかくするなどの工夫も必要です。また、消化機能が低下してくるので、1回の量を減らして回数を増やすことが有効です。
    わからないことがあればわかりやすく説明いたしますので、健診の際などにお気軽にご相談ください。

  • 年齢に合わせた食事のポイント

    • 【子猫・子犬】
      消化能力が未熟

      1日の食事回数を増やし、 1回分の食事量を減らします。

    • 【成猫・成犬】
      消化能力が向上

      1日2回程度の食事で大丈夫です。

    • 【シニア猫・シニア犬】
      消化能力がまた低下

      1日の食事回数を増やし1回分の食事量を減らす、ムース状の柔らかいものに変えるなど、食べやすい食事を取り入れます。

  • おやつをあげる必要は?

    「おやつ」は与える飼い主様の側にとってもペットにとっても楽しみなものですが、栄養面・健康面からみれば良いとは言えません。カロリーを取りすぎると肥満につながりますし、おやつを与えた分食事の量が減ることもあるからです。そのため楽しみだけの目的でおやつを与えることはできるだけ控えましょう。
    しつけや訓練のために食べ物を与えることはあるので、これもおやつに該当するかもしれません。このような場合でも原料が不明瞭なものは避けましょう。できれば食事の一部を訓練の成果として与えるか、野菜などの低カロリーなものを与えることを推奨します。

    おやつでも主食でも、提供している企業が丁寧に情報を出していることを選定基準にすると、ペットの健康管理上安心です。国産かどうか、企業として有名か、という基準で考える方も多いようですが、原材料の情報にアクセスできること、相談窓口があることなどが目安になりますので確認してから購入する習慣をつけると安心感が増します。
    また、ペットフードは、消費期限が長いものと比較的短いものでかなり差があります。ペットの健康を考慮して、購入するときや与えるときに消費期限を確認するようにしてください。

  • おやつをあげるタイミング

    「しつけのためにあげる」「ごほうびとしてあげる」といったように、何らかの目的があっておやつをあげるのはOKです。
    ただ単に「習慣になっているから」という理由だけであげているなら、そのおやつは必要ありません。

  • おやつをあげるときの注意点

    おやつをあげるときには、カロリーが多くなり過ぎないように十分に注意しましょう。また、できるだけ信頼のおける会社の製品を選んだほうが無難です。

  • こんなときはどうする?

    ペットの食欲がないときは

    ペットにいつもより食欲がない状態が見られれば、何らかの病気である可能性があります。年齢などの影響も考えられますが、排尿や排便、元気の有無などにも気を配り、病気が疑われるようなら当院にご相談ください。動物病院で食べ物について量や内容の指示を受けた場合は、回復するまでアドバイスに従ってください。
    食欲をわかせる手段として、ペットフードを電子レンジなどで軽く温める方法があります。温度が上がると香りが立つので、食べる意欲が刺激されるのです。ただし温めすぎてやけどすることがないように気を付けてください。また、主食にトッピングを混ぜるなどの工夫も有効です。

  • ペットの肥満が気になるときは

    ペットの肥満は多くの飼い主様にとって悩みの種となっています。おいしそうに食べる姿を見ると、つい食べ物を与えすぎてしまい、「その分運動させれば良いか」と考える方も多いようです。しかし、運動だけで改善できないことも多いので、食事の量や内容と運動をバランスよく組み合わせてペットの健康を守りましょう。
    食事を与えすぎている場合は量を減らすことが有効ですが、適量で肥満になっている場合は低カロリーフードを与えるなど工夫しましょう。近年は低カロリーフードでも味がよく、満腹感も得やすいものが出ていますから、ぜひ取り入れてみてください。