猫ちゃんのAIM活性化成分のL-シスチンを配合した素晴らしいちゅ~るが先日、何の前触れもなくシレっと病院用が発売されていました・・・!
(実食レポは下記に記載してます)
昨年、AIMが猫にとって致命的な腎臓病の治療に有効ということが判明し、
治らないといわれている猫の腎臓病を治療する薬が出るかもしれない!
ということで研究している東京大学に在籍していた宮崎徹教授へ全国からなんと約2億円の寄付が集まり、
そしてこのAIMを投与する治験では、余命一週間といわれた寝たきりで自分で食事をとることができなかったステージ4と診断された腎不全の猫ちゃんが数回の投与後には起き上がり
自力で食事をして歩き回れる位まで回復した
という大変画期的なニュースがあった事はご存じでしょうか?
そもそもAIMって何?という話なのですが、
AIMは血液中に含まれるたんぱく質の名前で、マクロファージ(不要なものを食べて体内を掃除する役割を持つ細胞)による掃除機能を強化することができるそうです。
そして腎臓病を簡単に説明すると、尿の通り道に死んだ細胞が溜まって行き最終的に「トイレの排水管が詰まる」ようになって腎臓が壊れてしまうという病気なのですが
基本的にはこのAIMが腎臓で障害が起こった時にIgM(抗体の一種)から離れ、血中から尿中へ移行して尿細管を詰まらせたゴミに蓄積し、
「ここにゴミがあるよ~!」とマクロファージに知らせることによって掃除をしてもらい、詰まりを改善させて腎障害を直すという働きをしてくれるのですが、
ネコ科の動物だけがうまれつき、腎臓にゴミが溜まってもIgMからAIMが強固にくっついて離れないためマクロファージに掃除されず、
その結果腎不全を発症させるということを研究で発見したそうです!
すごいですよね!だから犬より猫の腎不全が多いのか~と改めて納得しました。
そして、このforAIMちゅ~るに含まれるL-シスチンがIgMからある程度AIMを離れさせて活性化させる働きがあるとのことで今回このちゅ~るが先に発売されたようです。
この腎臓病の治療薬は来年以降の発売を目指しているとのことでこちらはあくまで腎臓に配慮した予防目的なおやつですが、それでもAIMを活性化させてくれる成分が入ってるってだけでも
元気な頃からあげることによって少しはプラスになってくれると嬉しいですね!
猫の多くは、早い子では5 歳ごろに腎障害を起こし腎不全で15歳ごろに亡くなることが多いと言われている中、
将来的にはこの治療薬によって30歳まで一緒に過ごせるようになるかもしれないと考えたら
老猫飼いとしては薬の発売が待ち遠しいです(*^^*)
というわけでちゅ~るをみていきます!
説明には乳酸菌1000億個といった内容と、他のちゅ~ると混ぜて下さいと書いていますね!何故なのかを業者さんに聞いてみたところ、
「こちらはちゅ~る”タイプ“というだけで味が美味しいわけじゃないので、猫ちゃんは首を傾げたり不快な顔をするみたいです」
とのことです(笑)
当院にはビビという看板猫がいますので、早速人柱ならぬ猫柱になってもらいました!
ちゅ~るを普段貰っているので袋をみただけでもうそわそわしております
お!食べる~~~~~!!
と思ったら、だんだん食べる勢いが落ちてきました・・・
でも見た目はちゅ~るだし・・・あれ・・・?といった感じで追いかけまわしては来るのですが口にいれるとやっぱり
なにこれ・・・・?といった感じで本人も混乱してる様子。
一口舐めてはやめる、といった動作を繰り返していました
お皿に出してみるとこんな感じです。
匂いは・・・う~ん、茹で卵みたいな匂いがします(調べてみるとLシスチンは硫黄のような独特な匂いを放つそうです)
私も好奇心が旺盛なので一口ぺろっと頂きました。
味は無味です!なのでちゅ~るというよりサプリといった感じに近そうですね!
普通のと混ぜるとちゃんと完食してました!
こちらの病院用のforAIMちゅ~るは一1本80円にて院内で販売しております!気になることがありましたらお気軽にお問合せ下さい(*^^*)